2022.7.6パッチ変更適用前の内容。条件付きで範囲攻撃化されたが現在バグもあるようで未検証。
初期からあるスキルだが、レッドストーンの今回のランサー改変で使い方に変化はないかな~と確認してみること。
あんまり良くわかっていないスキルだったし…
ヴィジョンキャスター(覚醒前エターナルプロジェクター)
スキル上の表記は、虚偽と言っても過言ではなく、色々特殊なスキル。 (2020.6.12現在)
要素ごとに個別に見ていく。
ダメージオプションの影響と攻撃力
普通のスキルは表記に従えばそれでいいのだが、このスキルの場合はそうはいかない。
それは、計算がまったく別物なためである。
このスキルは「装備している弓のベースダメージ」と「ランサー時のダメージOP」によって攻撃時の攻撃力が計算される。
したがって、アーチャー時にどれほどダメージOPがついていようが、無意味である。
それだけでなく、持続時間が伸びることになるスキル+を例外とすれば、他のOPによるスキル強化もできない。
また、「スキル発動時」ではなく、「攻撃時」のダメージOPに影響されることに留意が必要である。
実際に、ヴィジョンキャスター発動後にTダメスタチューの着脱を行うと、上記のようにダメージが変化する。
弓についても「スキル使用時」のものではなく「攻撃時」に装備しているものが影響する。
ヴィジョンキャスターの射程と弓
以上の弓を使って検証していく。
射程が長い「ロージングインパクト」でカカシに攻撃し、その後ヴィジョンキャスターの攻撃が続けばヴィジョンキャスターの射程内とする。
スキル使用時 射程800「嘆きの弓」→攻撃時 射程450「小型の弓」
射程450だと真ん中にあるカカシにも届かないはずが、奥のカカシまでヴィジョンキャスターが攻撃している。
スキル使用時 射程450「小型の弓」→攻撃時 射程800「嘆きの弓」
射程800であるにも関わらず、二つ先のカカシをヴィジョンキャスターが攻撃していない。
∴ヴィジョンキャスターの射程は「スキル使用時」の弓に依存
ヴィジョンキャスターの攻撃速度と弓
射程で用いた弓を使って、カカシへの30秒間の攻撃回数を比較して、攻撃速度を調べる。
最初に述べたように、ランサー時のダメージOP以外(無論攻撃速度も)は反映されないため、ベースの攻撃速度が重要である。
武器 | 30秒間の攻撃回数 | 1回の攻撃にかかる時間 | 本来の想定フレーム | 実測値フレーム |
エックスバンド(1.6秒) | 41 | 0.73 | 7 | 約9 |
嘆きの弓(1.3秒) | 49 | 0.61 | 6 | 約7 |
小型の弓(1.2秒) | 54 | 0.56 | 5 | 約6.6 |
攻撃速度は上がっていることは間違えないが、実測値フレームが本来の想定フレームと比べると遅い。→他ランサースキルの上限フレームと実測値フレームについて
これがモーション上の都合なのか、上がっている攻撃速度が200%でないのかは定かではない。
他にもヴィジョンキャスターの攻撃開始タイミングが若干遅いことによる多少の誤差がある。
次に攻撃速度が「スキル使用時」の弓に依存するのか、「攻撃時」の弓に依存するのかを調べる。
スキル使用時 1.6秒「エックスバンド」→攻撃時 1.3秒「嘆きの弓」
攻撃回数 41回(0.73秒/回)
1.6秒武器である「エックスバンド」の攻撃速度と同じであることがわかる。
∴ヴィジョンキャスターの攻撃速度は「スキル使用時の弓のベース速度」依存
ヴィジョンキャスターが攻撃を開始するスキル
単体攻撃であればそのままヴィジョンキャスターが攻撃を開始するので気にすることはないが、範囲攻撃の場合の挙動を確認する。
スチールマルチレイン
このスキルの場合、どのカカシに対してもヴィジョンキャスターが攻撃していないことがわかる。
自分を中心として発動し、対象を選択できないスキルは、ヴィジョンキャスターの攻撃がはじまらないと思われる。
ラジアルアーク
左の場合はヴィジョンキャスターが攻撃しておらず、右は攻撃している。
差異は対象を指定しているかどうかである。
「ラジアルアーク」は対象のいない場所を指定することも、対象を直接指定することもできる。
対象を指定している場合は、ヴィジョンキャスターによる攻撃が開始されるといえそうである。
ヴィジョンキャスターと図案書
怒り図案書
怒り図案書未発動
2177
怒り図案書発動
132086
∴ 怒り図案書の発動判定あり
エタナにも図案書の判定があることがわかる。
オーガ図案書
オーガ図案書発動
154154
∴ オーガ図案書の発動判定あり
この攻撃もオーガ図案書のクリティカル2回に含まれることを確認。
このスキルのオーガ図案書発動時の特徴として、本来の攻撃スキルのクリティカルとその後のこのスキルのクリティカルがセットで起こるということがわかった。
また、この攻撃のセットはそれぞれオーガ図案書の判定があると思われる。
細かい検証はこちら→物理ランサースキルと図案書【RED STONE】
2020.9.9パッチによる影響
このスキルそのものの変更点はないように思われる。
今回の改変でランサー最大の変更点は、腕刺青が補助武器扱いとなったことだ。
これ自体は物理ランサーにはメリット以外の何ものでもないが、このスキルの発動は「矢」の装備が必要となることから装備切り替えの点で僅少な影響を受ける。
ただし、オプション「魔法弾丸(弓、腰)」を付けると、刺青を装備したままでもこのスキルが使えるということをBサバの物理ランサーダイさんに教えていただきました!感謝!(2022年仕様変更予定があり、矢なしでもこのスキルが使えるようになるようだ)
Uであればストーンボウにデフォルトで魔法弾丸が入っているので、弓を自作しない場合はこの弓がエタナ弓として候補に上がる。
ヴィジョンキャスターを使れば対人戦で透明な相手の逃走方向が確認できるので、地味に知識でも使えたりするかもしれない。
このスキルの発動時には、矢を装備していないとこのスキルを使うことができない。
一方で、スキル発動後は腕刺青に替えてもこのスキルは継続される。
したがって、このスキルを使いつつ刺青のOPを活かそうと思ったら、矢と刺青を切り替えなければならない。
エターナルプロジェクターと攻撃速度
ヴィジョンキャスターよりも攻撃速度が15%遅いが仕組みや性能は同じ。
エタナ部分の攻撃回数を30秒間目視で確認する。
攻撃1 | 攻撃2 | 攻撃3 | |
1.2弓 | 49 | 49 | 49 |
1.3弓 | 49 | 49 | 49 |
1.4弓 | 44 | 44 | 44 |
過去の攻撃速度検証と突き合わせると1.2弓と1.3弓は7フレで、1.4弓が8フレということになる。
本来は攻撃速度185%だと1.2弓と1.3弓は6フレ、1.4弓は7フレなので、ヴィジョンキャスター同様1フレ遅い数字となっている。
通常攻撃のフレームより1つ下のフレームになる仕様なのかもしれない。
エタナの1.2弓が7フレしか出ていないことから、ヴィジョンキャスターの攻撃速度200%は正しく処理されていることがわかる。
ただし、実測値としては0.4フレ程度の差しかなく、1.3弓(嘆きの弓)で覚醒しない場合はエタナでもヴィジョンキャスターでもフレームが変わらない点に留意がいる。
ヴィジョンキャスターと製錬
どちらも勇気のクリスタルを使用。
製錬の武器最大攻撃力が機能していないことわかる。
エタナ弓は製錬したとしても、攻撃速度を製錬で付けて他の弓スキル使用時の攻撃速度を上げるぐらいの効果しかなさそうだ。
ヴィジョンキャスターのまとめ
- 攻撃力は「攻撃時の弓」に依存する
- 射程は「スキル使用時」の弓に依存する
- ベース攻撃速度は「スキル使用時」の弓に依存する
- このスキルの攻撃を開始するには、対象を指定して攻撃するスキルを使う必要がある
- 怒り図案書やオーガ図案書もこのスキルの判定対象である
- スキル使用時に「矢」の装備が必要だが、このスキルの攻撃時は「矢」を装備していなくても問題ない
- 通常攻撃より一つ下のフレームが適用され、最速でも実測値フレームは6.6フレ
- 製錬による武器最大攻撃力は、このスキルに影響しない
応用
理屈の上では、スキル使用時の弓と攻撃時の弓を付け替えることによって、存在しない性能の弓でヴィジョンキャスターによる攻撃を行うことができる。
そこまでする意味があるかは?だけれど…
長射程ヴィジョンキャスター | |||||
スキル使用時 | 攻撃時 | ||||
レンジャース・ギア | 射程1000 | 1.6秒 | → | 嘆きの弓Nx | 攻撃力124~135 |
実際の性能 | |||||
射程1000 | 1.6秒 | 攻撃力124~135 |
「嘆きの弓」単体で使うより速度が落ちるが射程が2m伸びる。
高速ヴィジョンキャスター | |||||
スキル使用時 | 攻撃時 | ||||
長い戦闘用弓UM | 射程750 | 1.2秒 | → | 嘆きの弓Nx | 攻撃力124~135 |
実際の性能 | |||||
射程750 | 1.2秒 | 攻撃力124~135 |
射程0.5mと引き替えに「嘆きの弓」が計算上5フレ(実測値としてここまで出ていないと思われるが…)になる。
余程のことがない限り、「嘆きの弓」にお守りでスキルOPつければそれでいいと思うけどね!!
それどころかこのスキルのために「嘆きの弓」使うことが贅沢で無駄な気がする!!
コメント