ランサーとブロックの考察・検証【RED STONE】

検証関連

先日のリニアが結構トラウマなので、ブロックについて考えることにした。
ランサーのブロックスキルは「ブレイキングポイント」オンリー(弓用スキルとしてMMMもあるが)。
このスキル最大の欠点はブロックモーションが存在するという点。
これにより移動やスキルが阻害される。
実際、このスキルをONにしたまま4人程度に攻撃された際、ブロックモーションで移動ができなくなりそのまま死んだ記憶がある。

どこまでこのスキルが実用的なのか考えていきたい。

ランサーとブロックの考察・検証

ブレイキングポイントのブロック率上限


ブロック率は、「箱三枝槍」や「オールドガーマ」のようなブロック率が付いた装備でスキルレベルのよる上限を超えたブロック率が適用されることがよく知られている。
ただし、このブロック率上限はスキルごとに設定されていて一律ではない。
そのため、まずブレイキングポイントのブロック率について確認してみる。

スキルブロック率50%(上限) +シルペア43%
264 243
52.8% 48.6%

誤差はあるものの実際のブロック率は概ね50%。
ブレイキングポイントのブロック率上限は50%であると考えられる。
MMMのようなスキルとは異なり、スキルレベルによるブロック率上限である50%がそのままこのスキルのブロック率上限のようだ。
ちなみにブロック率上限である50%に達するSlvは59。

MMM(ミラーメラーミスト)のブロック率上限

スキルブロック率60%(上限) +シルペア43%
303 421
60.6% 84.2%

以前からMMMはブロックOPを入れることで、スキルレベルの上限以上のブロック率になることが知られていて、ブロック率OPも含んだ上限は85%といわれていた。
今回の検証でもブロック率は84.2%と85%に近い数値で、特に修正や変更がないことが伺える。
これも著名なことであるが、このスキルはブロック率OPが付いている装備をMMM使用時に着用することで、ブロック率が上昇する。
要は支援職がスキルを外掛けしたあとに装備を変更しても、すでに掛けたスキルには影響がないことと同じである。
そのため、スキル使用後はブロック率OPを外してもブロック率に影響はない。

ちなみにスキルレベルによるブロック率上限である60%に達するSlvは75。

ブレイキングポイントによるブロックと移動

スキルキャンセルと並んで問題となるブロックモーションによる移動不可。
どう検証を行うかが悩ましい…
悩んだ末、以下の条件で調べてみることにした。
・30座標(115,120→145,120)の移動に掛かる移動時間を歩き、走りでそれぞれ測定
・うち8m(ファイアーボルト4m*2)は攻撃されている状態
・移動はキーボード上の矢印キーを押しっぱなしにして行う
・被弾側の移動速度は+20%
・攻撃側の攻撃速度は3フレ
・ブレイキンポイントのブロック率は50%
・各5回計測する

歩き

歩き1 歩き2 歩き3 歩き4 歩き5 平均
時間 ブロックOFF 15.24 15.26 15.34 15.49 15.36 15.34
時間 ブロックON 16.01 15.96 15.81 15.83 16.24 15.97
時間 ブロックON+ブロック速度74% 16.22 15.61 15.74 15.77 15.89 15.85

走り

歩き1 歩き2 歩き3 歩き4 歩き5 平均
時間 BPOFF 7.91 7.93 7.83 7.84 7.78 7.86
時間 BPON 8.11 7.93 7.90 8.22 8.14 8.06
時間 BPON+B速度74% 8.21 8.29 8.07 8.01 8.23 8.16

ブレイキンポイントがONだと多少は移動が遅くなるが、明確な差といえるほどではない。歩きの場合ブレイキンポイントON,OFFによる8m(ファイアーボルトによるブロックが生じる範囲)の移動に掛かる時間の差異は約0.6秒。走りの場合は約0.2秒である。
しかし、ブロックモーションが明らかに長い状況がたまにあり、それはその場で動きもせずスキルも使っていない場合である。
以上の結果から、移動という行動によってブロックモーションがキャンセルされ、実際の移動速度へ影響がほぼ出ていないのないではないかと考えられる。
シーフのDFのイメージに近いかもしれない。このスキルはスキルモーションが終わる前に移動することで、本来より早い段階でスキルの再使用が可能になる。

ブロック速度は感覚的には効果があるように感じるが、8mという狭い範囲でのブロック率にムラがあるので、逆転している場所もあるのではないかと思われる。
ただし、移動時のブロックモーションキャンセルの効果が大きく、あえてOPを割く必要性は感じない。

検証こそしてみたが、率直にいって、実情にどこまで沿うのかはわからない。

ブレイキングポイントによるブロックとDPSへの影響

もう一点の問題、ブロックによるスキルキャンセルの影響について検証する。
・決闘状態で攻撃(WIZファイアーボルト)を受けながら呪いの墓B1のptボスリッチを「突き」スキルで倒すまでの時間を測定
・ダメージを一定にするためドラゴンの爪を使用
・ブロック対象への攻撃速度は3フレ
・ブレイキンポイントのブロック率は50%
・各5回計測する

3フレ

攻撃1 攻撃2 攻撃3 攻撃4 攻撃5 平均
時間 BPOFF 35.19 34.93 34.76 34.96 34.96 34.96
時間 BPON 35.45 35.50 36.71 35.78 35.27 35.74
時間 BPON+ブロック速度74% 35.16 34.95 36.05 35.56 35.38 35.42

4フレ

攻撃1 攻撃2 攻撃3 攻撃4 攻撃5 平均
時間 BPOFF 49.61 49.47 49.48 49.39 49.31 49.45
時間 BPON 49.46 49.49 49.89 49.28 49.57 49.54

攻撃速度についてもほとんどブロックによる影響がないように見える。強いていうなら、3フレの方が4フレよりもブロックモーションによる影響が大きいことが気になる。

移動時の検証と比べるとブロックモーションが目立つ場合はあったが、ブロックモーションの裏でダメージ表記がないまま与えているダメージがあるように感じる。
以前エントラであった3フレ時のラグ状態の攻撃のようなものだ。
また移動と同様に、対象指定の攻撃スキルの使用でもブロックモーションがキャンセルされていると思われる。

こうして試してみてわかったが、思った以上にブロックによる弊害がない。
移動もしていない、スキルも使っていない直立不動のタイミングがないように立ち回りができれば、非常に有用なスキルであることがわかる。
ただし、今回の検証ではCTスキルや対象指定ではないスキルを使っていない。こうしたスキルの場合はブロックモーションの長短に関係なく、ブロックによる影響が大きく出ることが想定される。

その他留意すべき点は、今回の検証は一人の相手からの攻撃であるという点である。
複数人や多段攻撃をされた場合は、ブロックモーションが極めて長くなり実質的に行動できないということもある。

キャプチャーした動画があるのでブロックモーションの影響が大きければフレーム単位で時間を確認しようかと思ったが、そうでもなかったのでまあいいよね!

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