2020.9.9パッチでこのパッシブと覚醒スキルに修正があったため、この記事の情報は古いに留意。
修正後の現状仕様はこちら→2020.9.9】修正されたランサースキル【RED STONE】
熟練の戦術家(ロージングヴァルキリー)
レッドストーンで6.10にランサースキル改変があったが、「ロージングヴァルキリー」のパッシブ「熟練の戦術家」の与ダメージがよく分からなかったので調べてみた。 (2020.6.13現在)
追加ダメージ50%という文言だけ見ると、かなりの強スキルに見えるが…
覚醒前後によるスキルの比較
覚醒前と比べるとヒット数が増えていることが見てとれる。
覚醒後の「スチールマルチレイン」には、ヒット数が増えている一方で404Kといった明らかに低い数字が混じっていることがわかる。
「熟練の戦術家」の対象スキルである「ロージングストライク」についても、ヒット数が増える一方で492kと低いダメージが表記されている。
上記は、同じ覚醒後のスキルである「スチールマルチレイン」のものであるが、「熟練の戦術家(ロージングヴァルキリー)」と「チェインストライク(ヴァンガードキャバリエ)」でヒット数が異なることがわかる。
したがって、スキルの覚醒ではなくパッシブ効果の違いがヒット数に影響を与えているといえる。
以上から、「熟練の戦術家」による追加ダメージとは、ダメージを追加加算するというわけでなく、本来のヒット数に+50%攻撃回数を増やす性能であると考えられる。
スチールレインの場合では、本来のヒット数5回の50%で3回(表示上2.5回が切り上げ?)分のヒット数が加算され、計8ヒットだと思われる。
しかし、一点問題がある。
それは「熟練の戦術家」で生じた追加ヒットによるダメージが、本来のヒットによるダメージと比較して明らかに低い点である。
追加ダメージ(ヒット)による実際のダメージ
収容所B1とB3で、実際の攻撃を確認してみる。 限界突破Lv5(上限35,000) 純粋図案書あり
白ダメが35,000と赤ダメ35,000が両立していることが見てわかる。
このことから、追加ダメージのものと思われるヒットは、「ダブルクリティカル」や「純粋図案書」による影響を受けず、限界突破レベルがダメージ上限になると思われる。
つまり、35,000*3+黃ダメが「熟練の戦術家」による増加幅の上限といえる。
魔力の暴走による追加ダメージとの差異
限界突破Lv5であるため、最大白ダメは35,000。
35kという表記があることから、超越スキル「魔力の暴走」と異なり、限界突破の上限を超えたダメージにはならないといえる。
他覚醒先の覚醒スキルでの追加ダメージ
公式では追加ダメージのスキルが限定して列挙してある。
しかし、ゲーム内での表現は「覚醒スキルが50%の追加ダメージを与える」なので試してみたが、他の覚醒スキルでは追加ダメージはなさそうだった。
ヴァンガードキャバリエvsロージングヴァルキリー
それでは、実際のところ、どっちの覚醒が強いのよ?ということで「熟練の戦術家」の効果を受けるスキルで狩ってみて検証!
前提
◇ロージングヴァルキリーのパッシブ「熟練の戦術家」は他の覚醒系統の覚醒スキルには効果が出ない
◇ヴァンガードキャバリエのパッシブ「チェインストライク」の最終ダメージは限界突破後のダメージに加算される→チェインストライク(ヴァンガードキャバリエ)検証【RED STONE】
この時点で「熟練の戦術家」が反映されないスキルは、火力面でも限界突破面でも「ヴァンガードキャバリエ」に劣るといえる。
◇敵致命打抵抗71%減少 ダブクリ+100% 爪使用 超越スキルはOFF 純粋図案書一段階 限界突破Lv5
◇MOBは神殿B2の骨と悪魔で、それぞれレインとロージングを使用して60匹ずつ狩る
回数少なめな上、MOBに自傷ダメあることにあとで気がついたけれど、そんなに変わらないでしょう(適当)。
ロージングヴァルキリーでの狩りの図
ヴァンガードキャバリエでの狩りの図
結果
ロージングヴァルキリー | ヴァンガードキャバリエ | |||||||||||
ロージングストライク | ロージングインパクト | |||||||||||
MOB | 倒すまでの回数 | 回数 | 確率 | MOB | 倒すまでの回数 | 回数 | 確率 | |||||
骨 | 2 | 59 | / | 60 | 98.3% | 骨 | 2 | 60 | / | 60 | 100.0% | |
3 | 1 | / | 60 | 1.7% | 3 | 0 | / | 60 | 0.0% | |||
悪 | 2 | 30 | / | 60 | 50.0% | 悪 | 2 | 54 | / | 60 | 90.0% | |
3 | 30 | / | 60 | 50.0% | 3 | 6 | / | 60 | 10.0% | |||
スチールマルチレイン | スチールレイン | |||||||||||
MOB | 倒すまでの回数 | 回数 | 確率 | MOB | 倒すまでの回数 | 回数 | 確率 | |||||
骨 | 2 | 43 | / | 60 | 71.7% | 骨 | 2 | 58 | / | 60 | 96.7% | |
3 | 17 | / | 60 | 28.3% | 3 | 2 | / | 60 | 3.3% | |||
悪 | 3 | 44 | / | 60 | 73.3% | 悪 | 3 | 53 | / | 60 | 88.3% | |
4 | 16 | / | 60 | 26.7% | 4 | 1 | / | 60 | 1.7% | |||
2 | 6 | / | 60 | 10.0% |
このことから、ロージングヴァルキリーのパッシブ「熟練の戦術家」の対象スキルであっても、ヴァンガードキャバリエのパッシブ「チェインストライク」の方が火力が高いと考えられそうである。
また、「35k」というダメージ表記についても、表記上に問題があるのではなく、実際に与えているダメージが低いことがこの結果からいえそうだ。限界突破のレベルが低ければ、「チェインストライク」によるダメージの増加も少ないだろうし、「純粋図案書」を使っていなければ、単純にヒット数が増える方がいいこともあるだろう。
火力面では、必ずしもヴァンガードキャバリエ>ロージングヴァルキリーというわけではないだろうが、高レベル帯ではヴァンガードキャバリエを選択しておけば間違えないように思う。
ロージングヴァルキリーには少ないSPで範囲スキル「スチールマルチレイン」を獲得できるメリットがあるので、超越スキルの取得でSPが足りないような場合には、ロージングヴァルキリーの方が適している可能性もありうる。

ちなみにヴァンガードキャバリエで「エントラップメントピアシング」を使った場合、骨が一撃、悪魔が二撃なので、単体火力はエントラップメントピアシング>ロージングインパクトとなる。
「ロージングインパクト(こちらは微範囲スキルではあるが)」の方が攻撃モーションも長いので、フレームも「エントラップメントピアシング」の方が速い。
熟練の戦術家のまとめ
- 追加ダメージとは「ヒット数」の増加を指すと考えられる
- 追加ダメージよるヒットは、ダブルクリティカル等であっても、限界突破の上限ダメージを超えない
- 単純な火力面での比較では、ヒット数が増える熟練の戦術家よりも、限界突破上限を20%超えるチェインストライクの方が優れている
- 「魔力の暴走」の「追加ダメージ」とはまったく別の効果である
- 他覚醒先のスキルでは、覚醒後のスキルであっても追加ダメージが発生しない
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